Synamon、採用活動におけるVRの有用性を調査
- 2021.01.25
- VRデバイス
- VR, XR, 株式会社Synamon
会社への興味度やアイデアの出しやすさなどでWebよりも高い効果
Synamon
「XRが当たり前の世界をつくる」をミッションにVR・ARを含むXR市場の創造に取り組む株式会社Synamon(読み:シナモン、本社:東京都品川区、代表取締役:武樋 恒、以下 Synamon)は、株式会社ジィ・シィ企画(本社:千葉県佐倉市、代表取締役社長 矢ヶ部 啓 一、以下 ジィ・シィ企画)と合同で、国立大学法人北海道大学(以下 北海道大学)の学生協力のもと、採用活動におけるVRの有用性に関する調査を実施いたしました。
本調査では、Web会議システム「Zoom」を使った場合とSynamonの開発するVRコラボレーションサービス「NEUTRANS BIZ」(以下、「NEUTRANS BIZ」)を使った場合とで、会社への理解度や興味関心度合い、グループワークでの発言等に違いが表れるかを調査しました。
結果として下記3点に関して、VRを活用して会社説明会を行う方が優位に働く傾向がみられました。
■本調査の目的と背景
コロナ禍でリモートワークが当たり前になり、様々な企業活動がオンラインへと移行されました。採用活動も例にもれず、オンラインを活用しての実施へと切り替わりました。一方で、会社説明会やグループディスカッションをオンラインで開催することはできても、Web会議ツール越しでは削ぎ落とされる情報も多く、企業側は採用活動の新しい形を模索し続けています。
このような背景をふまえ、本調査では企業の採用活動にVR技術を活用した場合の効果や有用性について考察しています。会社説明会やグループディスカッションという、新卒採用で一般的に取り入れられる選考フローの手段のひとつになり得るのか、学生目線での意見を収集しました。
■本調査の目的と背景
北海道大学の学生25名を対象に、「Zoom」と「NEUTRANS BIZ」を使用して下記プログラムに参加してもらいました。
※会社説明会は同じ内容をそれぞれで開催(一部省略したセッションもあり)
※グループディスカッションについては、難易度が同等レベルの異なるテーマで開催
■本調査の結果について
会社説明会の理解度はWebの方が高いが、VRの方が興味喚起をおこしやすい
グループディスカッションは、やりやすさはWeb優位だが、リラックス度やアイデアの発散性はVRの方が高い
■本調査からみえた、採用活動でVRを取り入れる際の課題や可能性
本調査では、一概にVR実施の方が優位性があるとはいえず、ツールへの慣れや通信環境、VR機材の装着といったハードルもあり、会社説明会の理解度やグループワークのやりやすさではWeb会議システムの方が優位となりました。参加者のうち、今回初めてVRを体験した学生が88%だったことからも、使用が慣れているWeb会議システムが優位という結果は想像に難くありません。実際に、学生からは「Zoomの方が慣れがありスムーズに実施でき た」「Oculus Questを長時間使用すると疲れる」「通信負荷の大きいVR実施はメンバーが頻繁に落ちたりして度々進行が止まった」といった意見が多く上がりました。VR機材に関しては、調査実施時点(2020年8月)では装着時の重さや動作の安定性といった側面からも、ハードウェアレベルでの改善が必要だったといえます。
ただ、デバイスの高性能化や軽量化など進化のスピードは著しく、遠くない未来には今回上がった不満の声は解消されていくことが予想されます。もちろん現状であっても、開催側の工夫次第で改善できる点はあり、事前にVR操作を学んでもらう、通信環境を整えるといった対策を講じることで、学生に説明やグループワークに集中してもらうことはできそうです。 また、目的に合わせてオフライン・Web会議ツール・VRを使い分けることができれば、企業にとっても学生にとってもより良い採用活動が組み立てられるのではないでしょうか。企業訪問ができるコンテンツをVRで用意しておき、それをオフラインの説明会やWeb説明会の体験として提供すれば、今までになかったインパクトを与えることができます。グループディスカッションについても、何を目的に開催するかによって、適したツールは変わるでしょう。
本調査は、現時点でのVR・Web会議システム両方のメリット・デメリットを明らかにすることができました。VRがもつ体験の共有というメリットを活かしつつ既存の手法と組み合わせていくことで、新しい時代に即した採用活動をつくることができそうです。本調査にご協力いただきましたジィ・シィ企画・ご担当者様の声はこちらの記事でご覧いただけます。
https://neutrans.space/casestudy/1208/
■Synamonおよび「NEUTRANS BIZ(ニュートランス ビズ)」について
Synamonは「XRが当たり前の世界」を実現するため、VR/ARをはじめとするXR技術を使ったサービス開発や研究開発を行うテックカンパニーです。自社開発しているビジネス向けVRコラボレーションサービス「NEUTRANS BIZ」は、複数人が同じバーチャル空間にアクセスし、リアルタイムでのコミュニケーションや体験の共有をすることができ、オンラインとも違う新しい価値を提供しています。会議や研修、イベント・展示会、ショールームなど活用シーンも様々です。
導入企業様による事例は下記URLよりご確認いただけます。
▼導入事例集▼
https://neutrans.space/casestudy/
▼「NEUTRANS BIZ」紹介ムービー▼
https://youtu.be/Pz4Ulo552V8
■株式会社Synamon 会社概要
商号 :株式会社Synamon(Synamon Inc.)
代表者 :代表取締役 武樋 恒
所在地 :東京都品川区西五反田7丁目22−17 TOCビル 9階1号室
設立 :2016年8月
事業内容:VR/AR/MRプロダクトの企画・開発、XR技術の研究開発
URL :https://synamon.jp/
結果として下記3点に関して、VRを活用して会社説明会を行う方が優位に働く傾向がみられました。
- 会社への興味度が高まる
- グループディスカッションでリラックスした場作りができる
- グループディスカッションでアイデアが出しやすくなる
■本調査の目的と背景
コロナ禍でリモートワークが当たり前になり、様々な企業活動がオンラインへと移行されました。採用活動も例にもれず、オンラインを活用しての実施へと切り替わりました。一方で、会社説明会やグループディスカッションをオンラインで開催することはできても、Web会議ツール越しでは削ぎ落とされる情報も多く、企業側は採用活動の新しい形を模索し続けています。
このような背景をふまえ、本調査では企業の採用活動にVR技術を活用した場合の効果や有用性について考察しています。会社説明会やグループディスカッションという、新卒採用で一般的に取り入れられる選考フローの手段のひとつになり得るのか、学生目線での意見を収集しました。
■本調査の目的と背景
北海道大学の学生25名を対象に、「Zoom」と「NEUTRANS BIZ」を使用して下記プログラムに参加してもらいました。
- Zoomでジィ・シィ企画の会社説明会
- VR空間でジィ・シィ企画の会社説明会
- Zoomでグループディスカッション
- VR空間でグループディスカッション
※会社説明会は同じ内容をそれぞれで開催(一部省略したセッションもあり)
※グループディスカッションについては、難易度が同等レベルの異なるテーマで開催
■本調査の結果について
会社説明会の理解度はWebの方が高いが、VRの方が興味喚起をおこしやすい
会社説明会には、自社について理解してもらうだけでなく、自社に興味関心を抱いてもらい選考に促すという目的もあります。 本調査では、理解度に関しては64%以上の学生が「Webの方がよく理解できた」もしくは 「Webの方が理解できた」と回答しています。
一方、「会社への興味度が深まったか?」という質問に対しては、約56%が「VRの方がと ても深まった」「VRの方が深まった」と回答しています。その具体的な理由として、「体験にインパクトがあり印象に残りやすかった」「疑似的に会社訪問ができるなどで会社の雰囲気をつかみやすいと感じた」といった声があり、情報を伝えるだけではなく体験を共有できるというVRの強みが、企業への興味喚起にも役立ったといえそうです。
グループディスカッションは、やりやすさはWeb優位だが、リラックス度やアイデアの発散性はVRの方が高い
ツールへの慣れや通信環境などの関係もあり、グループワークのやりさすさでは76%近くがWebの方がやりやすかったと回答しています。
一方、「リラックスして取り組めましたか?」という質問では、「Webの方がとてもリラックスできた(12%)」、「Webの方がリラックスできた(20%)」に対し、「VRの方がとてもリラックスできた(24%)、「VRの方がリラックスできた(40%)」と総じてVR実施の方が高評価となりました。 「対面で話している感覚がある」「同じ場所に集まっているように感じた」「アバターなので自分の表情を意識しなくてもよいし、周りの視線も気にならない」といったポジティブが意見が上がる一方で、「周りの人の反応を表情から伺えないためファシリテーションがしづらい」という意見もでています。
アイデアの発散性に関しても、「VRの方がとてもアイデアを出しやすかった(20%)」、「VRの方がアイデアを出しやすかった(32%)」と、50%以上がVRの方がアイデアを出しやすいと回答しています。学生からは「空間にアイデアの種となる情報を散りばめて共有できる」「アバターのコミュニケーションの気軽さから普段言わないアイデアも気軽に発言できた」「VR空間に居ることで全く普段考えないようなアイデアが出た」という声があり、VR空間やアバターという非日常性がアイデア発散につながったといえそうです。
■本調査からみえた、採用活動でVRを取り入れる際の課題や可能性
本調査では、一概にVR実施の方が優位性があるとはいえず、ツールへの慣れや通信環境、VR機材の装着といったハードルもあり、会社説明会の理解度やグループワークのやりやすさではWeb会議システムの方が優位となりました。参加者のうち、今回初めてVRを体験した学生が88%だったことからも、使用が慣れているWeb会議システムが優位という結果は想像に難くありません。実際に、学生からは「Zoomの方が慣れがありスムーズに実施でき た」「Oculus Questを長時間使用すると疲れる」「通信負荷の大きいVR実施はメンバーが頻繁に落ちたりして度々進行が止まった」といった意見が多く上がりました。VR機材に関しては、調査実施時点(2020年8月)では装着時の重さや動作の安定性といった側面からも、ハードウェアレベルでの改善が必要だったといえます。
ただ、デバイスの高性能化や軽量化など進化のスピードは著しく、遠くない未来には今回上がった不満の声は解消されていくことが予想されます。もちろん現状であっても、開催側の工夫次第で改善できる点はあり、事前にVR操作を学んでもらう、通信環境を整えるといった対策を講じることで、学生に説明やグループワークに集中してもらうことはできそうです。 また、目的に合わせてオフライン・Web会議ツール・VRを使い分けることができれば、企業にとっても学生にとってもより良い採用活動が組み立てられるのではないでしょうか。企業訪問ができるコンテンツをVRで用意しておき、それをオフラインの説明会やWeb説明会の体験として提供すれば、今までになかったインパクトを与えることができます。グループディスカッションについても、何を目的に開催するかによって、適したツールは変わるでしょう。
本調査は、現時点でのVR・Web会議システム両方のメリット・デメリットを明らかにすることができました。VRがもつ体験の共有というメリットを活かしつつ既存の手法と組み合わせていくことで、新しい時代に即した採用活動をつくることができそうです。本調査にご協力いただきましたジィ・シィ企画・ご担当者様の声はこちらの記事でご覧いただけます。
https://neutrans.space/casestudy/1208/
■Synamonおよび「NEUTRANS BIZ(ニュートランス ビズ)」について
Synamonは「XRが当たり前の世界」を実現するため、VR/ARをはじめとするXR技術を使ったサービス開発や研究開発を行うテックカンパニーです。自社開発しているビジネス向けVRコラボレーションサービス「NEUTRANS BIZ」は、複数人が同じバーチャル空間にアクセスし、リアルタイムでのコミュニケーションや体験の共有をすることができ、オンラインとも違う新しい価値を提供しています。会議や研修、イベント・展示会、ショールームなど活用シーンも様々です。
導入企業様による事例は下記URLよりご確認いただけます。
▼導入事例集▼
https://neutrans.space/casestudy/
▼「NEUTRANS BIZ」紹介ムービー▼
https://youtu.be/Pz4Ulo552V8
■株式会社Synamon 会社概要
商号 :株式会社Synamon(Synamon Inc.)
代表者 :代表取締役 武樋 恒
所在地 :東京都品川区西五反田7丁目22−17 TOCビル 9階1号室
設立 :2016年8月
事業内容:VR/AR/MRプロダクトの企画・開発、XR技術の研究開発
URL :https://synamon.jp/
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