VRデジタル治療のBiPSEE、プレシリーズAでBeyond Next Ventures、ANRI、Scrum Venturesから2.5億円の資金調達を実施——VRプロダクト開発や臨床試験に注力
株式会社BiPSEE
精神疾患向けに、VRを用いた新たな治療手法を開発している株式会社BiPSEE(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:松村 雅代、以下:BiPSEE)は、Beyond Next Venturesをリード投資家として、ANRI、Scrum Venturesを引受先とする第三者割当増資により2.5億円の調達を実施しました。
この度の資金調達を通じて、うつ病患者向けのVRデジタル治療薬の開発および臨床試験を更に進め、VRデジタル治療の実現を目指します。
■第三者割当増資の引受先
・Beyond Next Ventures株式会社(Beyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合)
・ANRI株式会社(ANRI4号投資事業有限責任組合)
・Scrum Ventures(Scrum Ventures Fund IV L.P.)
<引受先各社のコメント>
■Beyond Next Ventures株式会社 執行役員 橋爪 克弥様
心療内科医でもある松村CEOの原体験からはじまった本事業は、うつ病をはじめとする精神疾患に悩む多くの患者を救う可能性がある新たな治療方法です。精神疾患は癌などの治療薬とは異なり、習慣化した思考や行動などにも焦点を当てた治療が求められるなか、VRの活用が期待されております。医師起業家率いるバランスの取れた経営陣が取り組む「医療×VR」という構想を、私たちも強く推進して参ります。
■ANRI株式会社 ジェネラル・パートナー 鮫島 昌弘様
デジタル治療薬はアメリカでは既に注意欠陥多動性障害(ADHD)などの神経疾患領域で製品開発・実用化が進んでいます。一方、うつ病は日本でも患者数が増加傾向にあるものの、抗うつ薬や認知行動療法などの既存の治療法では不十分な点もあり、大きな社会課題となっている領域です。それに対してBiPSEEは心療内科医の松村CEOをはじめとした強固な経営陣で構成されており、VRを活用して治療に取り組むというユニークな取り組みですので、共にこの社会課題を解決して参りたいと思います。
■Scrum Ventures Principal 黒田 健介様
日々の生活におけるストレスやそれが引き起こす精神疾患に対する社会的な理解が少しずつ進む一方、実際の治療法には長らくブレイクスルーが起こっていません。VRを心療内科領域に持ち込むという画期的なアイデアと松村さんたちの目指すビジョンが志ある仲間を集め、これからの社会をさらに生きやすい場所に変えていってくれることを期待しています!
■株式会社BiPSEEについて(https://bipsee.co.jp/)
株式会社BiPSEEは、2017年に心療内科医によって設立された、VR(Virtual Reality)技術と医学的エビデンスに基づいた精神疾患治療向けの「VRデジタル治療薬」の研究開発から製造販売まで行うMedTechスタートアップです。
「VRデジタル治療薬」とは、プログラム医療機器(*1)の一種であり、既存の医薬品や医療機器と異なり、VRを用いることで患者の心理に対して働きかける治療アプローチを通じて、これまで治療しきれなかった多くの疾患を治すことができる可能性を持った革新的な治療ツールです。とりわけ、精神疾患は、他の疾病と比べても薬物療法など既存の治療法のみでは奏功しにくい領域とされており、新しい治療方法が求められています。
BiPSEEは、ネガティブな感情や事柄に対して繰り返し考えてしまう「反すう」という症状に着目しています。反すうは治療対象としてあまり注目されてきませんでしたが、うつ病をはじめとする疾患横断的な症状であり増悪の要因ともなっていることが分かっています。BiPSEEのVRデジタル治療薬は、VR空間での没入やインタラクションにより、反すうを抑制するために必要な自己肯定感を醸成することを可能とします。
現在、反すうを抱えるうつ病患者向けのVRデジタル治療薬について、高知大学医学部と共同研究を行い、同病院で臨床試験を進めていきます。
本「VRデジタル治療薬」は、従来の治療方法と比べて下記の3点において革新的な治療ツールです。
- 患者の能動的な治療への参加を実現する
- 治療側の力量により治療効果や経過の差異が生じるメンタル領域において、世界中いつでも・どこからでも均一に質の高い医療サービスへのアクセスが可能となる
- 医薬品や医療機器と比べて、極めて高い費用対効果を実現できる
こうした特徴を持つVRデジタル治療薬の普及を実現することによって、高騰する医療費や医療格差問題など我が国が抱える医療課題に対するソリューションを生み出し、世界的にも黎明期であるプログラム医療機器分野において、世界をリードすることが可能であると私たちは信じています。
*1 プログラム医療機器:スマホアプリやVRなどデジタルツールを用いて疾患を治療する医療機器の総称。プログラム医療機器は海外ではSaMD(Software as a Meidical Device)、DTx(Digital Therapeutics)と呼ばれ、従来は治療が難しかった疾患を治す可能性を秘めた最新治療として、国内外で注目を集めています。
■VRの力で新たな治療を実現したい人材大募集!
BiPSEEでは、VRデジタル治療薬の開発加速に伴い、自らの手で日本の医療を進化させることにチャレンジしたい仲間を募集いたします。プロダクト開発チーム、薬事・臨床開発チームを中心に組織を強化してまいりますので、ご関心のある方は下記サイトをご覧ください。
https://www.wantedly.com/companies/bipsee
■会社概要
株式会社BiPSEE
〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-3-18
代表取締役 CEO 松村雅代
URL: https://bipsee.co.jp/
設立:2017年7月
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社BiPSEE
担当 上木原
info@bipsee.co.jp
-
前の記事
iPhone 13 Pro Maxも対応のVRゴーグルで没入感を楽しもう!DMM動画ポイント付きモデルとスタンダードモデルの2製品が7インチまでのスマホに対応してリニューアル発売 2021.10.06
-
次の記事
クリスマス期間限定!全国の商業施設・企業イベントで導入できる体験型ARゲームがリリース開始 2021.10.07