2020年最新版VR動画の作り方~専用カメラとアプリ特集~

2020年最新版VR動画の作り方~専用カメラとアプリ特集~

VR動画を制作するには、専用のカメラとソフトウェア(アプリ)が必要になります。少し以前であれば、VRカメラは高額でありプライベートでは使いにくかったのですが最近では初心者向けのカメラが数万円で販売されておりハードルが下がっています。

それでは、VR動画の作り方について詳しく見ていきましょう。

1.そもそもVRとは何?

まず、VRとは何なのでしょうか?

VRバーチャルリアリティとは?

VRとは、バーチャル・リアリティー(Virtual Reality)を省略した言葉です。日本語にすると、「仮想現実」を意味します。

基本的には、専用のゴーグル(ヘッドマウントディスプレイ/HMD)を装着することで映し出される仮想空間のことをVRと呼びます。

芸能人の動画や、ゲームのプレイ画面、アスレチックやスポーツの空間、映画の画像などが仮想空間にまるで現実世界や本物の物体や人物のように映し出され、それを楽しむことができます。高解像度のVR動画を視聴した場合、その場にいるかのような体験が可能となっています。

また、「Unity」というゲーム開発用のソフトを使えば3DのVRゲームを作れるようになります。

Unityユニティ
Unityユニティ

2.様々なシーンで普及が進むVR動画

VR動画の施設として、東京に「VR PARK TOKYO(渋谷)」、大阪に「VR ZONE OSAKA」がオープンしておりアトラクションとしてVRを楽しめます。

VR PARK TOKYO
画像引用:https://www.adores.jp/vrpark/shibuya.html
画像引用:https://vrzone-pic.com/osaka/

このような施設には、例えば、ヘッドマウントディスプレイを装着すれば「高所で1本の板の上に立っている」という状況が映し出され、「その板の先に座っている動物を助ける」といったようなハラハラするゲームが用意されています。

最近では、多くのジャンルでオンライン化が進んでいますので有名アーティストがVRで音楽ライブを行うこともあります。

また、VRと同じような言葉で「AR」も使われています。ARは「オーグメンティッド・リアリティー(Augmented Reality)」の略で、日本語では「拡張現実」となります。

VR動画は、現実世界の周りの景色は見えませんが、AR動画では現実の世界に仮想の画像が映し出されます。ARで有名なのは「ポケモンGO」があります。

3.VR動画の実際の作り方

それではここからは、VR動画の実際の作り方を見ていきます。

VR動画を制作する手順としては、

①  VR動画専用のカメラで撮影を行う
② 同じくVR動画専用のソフトやアプリで編集をする
③  YouTubeなどに公開する場合は、エンコードを行う

といった順番になります。プライベートでの撮影であればこれらの工程だけでOKなのですが、業務で行う場合は撮影前に構成などを企画する必要があります。

VR動画用カメラが普及する前は、撮影も編集も大変だったようですが、最近では「RICOH THETA」など初心者でも簡単に撮影、編集ができるカメラが販売されています。

VR動画専用カメラで撮影を行った後、通常は「ビデオ・スティッチング」という作業が必要なのですが、最新のカメラですとこの作業も自動で行ってくれます。ビデオ・スティッチングとは、魚眼レンズで撮影された2つのVR動画を1つにまとめて視聴可能な動画に変換する作業のことです。

それでは、次からは具体的なVR専用カメラとソフト・アプリをご案内していきます。

4.VR動画カメラ①THETA

THETA
画像引用:https://theta360.com/ja/

VR動画専用カメラの1つ目は、RICOH社が販売している「THETA」です。

THETAは、VR撮影の初心者の人でも簡単に動画制作ができるようになっています。片手で持てる小さな本体に、魚眼レンズが2つ搭載されており子供の成長記録などを家庭で撮影することが可能です。

タブレットやスマホに撮影した画像を送る事に対応しており、そのままSNSに投稿することもできます。

5.VR動画カメラ②Insta360

Insta360
画像引用:https://www.insta360.com/

VR動画専用カメラの2つ目は、Insta360社が販売する「Insta360シリーズ」です。

こちらは中国に拠点を置く企業が製造するカメラで、iPhoneに接続して片手で撮影ができる「Insta360 ONE」などがラインナップされています。お手軽にVR動画を撮影することができます。

6.VR動画カメラ③GoPro

画像引用:https://gopro.com/ja/jp/shop/cameras

VR動画専用カメラの3つ目は、「GoPro」です。GoProは、アメリカの企業が販売するカメラのブランドです。

高性能なVRカメラであり、初心者向けというよりも業務で利用するプロ仕様になっています。プロの現場では、GoPro2台以上を組み合わせて高画質の動画撮影を行ったりします。

では、次からはVR動画を作る際の専用ソフトやアプリをご案内します。

7.VR動画ソフト・アプリ①「Adobe Premiere」

VR動画専用ソフト・アプリの1つ目は、Adobe社の販売する「Adobe Premiere」です。

Adobe Premiereは、VR動画だけではなく様々な映像編集に利用されています。趣味で使う方もいますが、プロフェッショナル用のソフトとして業務に導入されています。

「Creative Cloud」という月額で利用できるクラウドサービスが用意されており、月々2480円~でAdobe Premiereを使用できます。

8.VR動画ソフト・アプリ②「かんたん360 for RICOH THETA」

画像引用:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93360-for-ricoh-theta/id1475245789
画像引用:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%93360-for-ricoh-theta/id1475245789

VR動画専用ソフト・アプリの2つ目は、RICOH社のTHETAで利用できる「かんたん360 for RICOH THETA」です。

こちらは、スマホで利用できるアプリになっています。App Storeなどで無料で配布されています。動画を切り出したりアニメーションの加工したり、様々な編集がお手軽にできるようになっています。

9.まとめ

VR動画の作り方についてご説明してきました。専用カメラなどの普及でVR撮影は家庭でも行えるものになってきています。

ただ、前述しましたが、YouTubeにアップロードしようとするとエンコードに加え「メタデータの埋め込み」という作業が必要になり少し難しい部分もあります。

とは言え、自分自身や家庭でVRを楽しんだりSNSに投稿したりする作業は比較的簡単なため初心者の方にもおすすめです。

これらの情報がお役に立てば幸いです。

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