VRをPCで使うには?自社技術教育や営業ツールにも
VRをPCで使うには、当然のことながらPCが必要になりますが、それ以外に「VRゴーグル」などを揃える必要があります。
今回は、PCで利用できるVRについてご紹介していきます。
まず、VRとは?
VRというキーワードを最近よく聞きますが、一体何なのでしょうか?
VRとは、「バーチャル・リアリティー」の略で、日本語にすると「仮想現実」となります。専用のゴーグルを装着することによって、バーチャルの映像が表示され、まるで目の前にその空間がある様な体験ができます。
現在、コロナウィルスの影響でテレワークやリモートワークの普及が進んでいますが、将来的にはVRを使っての業務も考えられます。
VRの使用用途としては、
・ゲーム(趣味レーションゲームなど)
・アトラクション
・映画
・動画コンテンツ
・業務用
などが考えられます。
東京や大阪などの都市部では、「VRアトラクション」を体験できる施設もオープンしています。仮想空間の中でスポーツをしたり、ゲームをしたりして楽しめます。また、音楽業界ではVRでのコンサートなども実施されており、自宅にいながらライブ会場に参加しているように視聴ができます。
VRをPCで使うには?
VRをPCで利用するには、
・ PC本体
・ PC専用のVRゴーグル
・ PC専用のコンテンツ、ソフトやアプリ
を用意する必要があります。
またスマートフォンで視聴できるタイプもあり、その場合は、
・スマートフォン本体
・スマートフォン専用のVRゴーグル
・スマートフォン専用のコンテンツ、ソフトやアプリ
が必需品です。スマートフォン専用ゴーグルやアプリは通常PCでは使えないため注意が必要です。
スマートフォン用VRとPC用VR
スマートフォン用VRとPC用VRをどちらにするか迷った場合は、2つの違いを知っておくと選びやすくなります。
スマートフォン用VRのメリット
・比較的安価で機器を購入できる
・ PC用に比べて準備が簡単
・コンテンツやアプリも手軽に利用できる
などがあります。
スマートフォン用VRのデメリット
・スマートフォンをVRゴーグルにはさむタイプは、スマートフォンの形状から隙間が生じどうしても没入感に欠ける
・ PC用に比べて画質などが低くなりやすい
といったことが考えられます。
PC用のメリット
・高画質となるため、現実世界のようにVRを体験できる
・本体の充電を気にすることなく、ゆっくりと視聴が可能
などがあります。
PC用のデメリット
・ PC用ゴーグルなどの周辺機器は価格が高くなる
・ PCに接続するため、スマートフォン版に比べて移動がしづらい
という様なことがあります。
VRゴーグルを用意する
PC用のVRゴーグルは、いくつかのメーカーから販売されていますが、主に下記の3つが有名です。
①Windows Mixed Reality
PC用OSであるWindowsで有名なMicrosoft社が製造しているVRゴーグルです。2000を超えるゲームが用意されており、映像のクオリティーが高く没入感も高い製品です。
②Oculus
Oculusは、SNSで有名なFacebookの関連会社です。有名企業のグループ会社から販売されていますので、PC用VRゴーグルとして品質などは安心できるといえます。また、累計の総販売数が約3,000万台となっており、大変人気があります。
同社から「Oculus Go」という入門版の機種が販売されており、比較的リーズナブルな価格になっています。
③HTC VIVE
VIVEは、アメリカと台湾のメーカーが共同で販売しているPC用VRゴーグルです。センサーに対応したゴーグルが発売されており、仮想空間を歩き回ることもできます。
以上がVRゴーグルで有名なメーカーになります。好みに合わせて選んでみましょう。
VR用のPCに必要なスペック
ここからは、VR用PCに必要なスペックをご案内します。
VR用PCのスペック①CPU
CPUとは、PCの頭脳にあたるパーツです。処理スピード全体に関わりますので、予算が許す限り良いものを選びましょう。
VRは高いスペックが要求されますので、インテルの「Core i9」、「Core i7」、「Core i5」などを選択しましょう。AMDのCPUを選択する場合は、「Ryzen」シリーズの上位モデルを購入しましょう。
VR用PCのスペック②メモリ
メモリとは、PCのサブエンジンにあたるパーツです。こちらもスピードに関わりますので容量を多くしておきましょう。8GB以上が推奨されています。
VR用PCのスペック③グラフィックカード
グラフィックカードとは、PCの映像を処理するパーツです。こちらも、高スペックな物を導入しておくとVRの処理が速くなります。
グラフィックカードとしては、NVIDIAのGeForceと、AMDのRadeonというブランドが有名です。出来る限りメモリ容量が高い上位モデルを選択しましょう。
VR用PCのスペック④SSD
SSDとは、PCのデータを記憶させておくためのパーツです。
以前までは、HDD (ハードディスクドライブ)がメインの装置となっていましたが、現在ではメモリと同じ様な仕組みの装置であるSSDが普及してきています。
PC用VRを利用する際には、HDDですと処理スピードが遅くなりますのでSSDの導入をおすすめします。
VRを営業ツールなどに利用する
スマートフォン用VRを含め、VRは企業の業務や営業ツールに利用することが可能です。
新入社員の研修を行う際に利用したり、中小企業が自社技術を教育する際に導入したり、営業マンが成約率アップのために使用したり、などの活用方法があります。
不動産会社がお客様やクライアント様にVRで物件の案内を行ったり、VRの空間共有プラットフォームで業務情報をシェアしたり、といったことも考えられます。
今後普及が進む分野ですので、チェックしておくことをおすすめします。
まとめ
VRをPCで使う方法や、その活用方法をご紹介してきました。
企業や家庭で、スマートフォンの様にごく一般的にVRが利用されるようになるにはまだ時間がかかりそうですが、今後の発展に大いに期待ができるジャンルです。
ぜひ、業務や趣味での導入を検討してみましょう。
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