チームラボ、スマートフォンと現実空間が相互に影響を与え合う新しいテクノロジー“IR(Interconnected Reality:接続現実)”を提供開始。「チームラボフォレスト」(福岡)にて体験可能
チームラボ
チームラボが開発し、一部特許を取得したIR(接続現実)は、スマートフォンなど個人の持つデジタルデバイスを用いて、人々が肉眼で見ている現実空間に変化を起こす、従来のARとは異なる新しいテクノロジーです。福岡にオープンした新ミュージアム「チームラボフォレスト」にて、このIR(接続現実)を用いた作品を体験できます。
今後の社会において、街などの現実空間は、デジタルメディア化していく中で、IR(接続現実)は、個人の持つデジタルデバイスが、街と相互接続し、相互に影響を与え、個人が街に変化を与えていくと、チームラボは考えています。
■IR(Interconnected Reality:接続現実)とは
チームラボは、人々を取り囲む現実空間と個人が持つデジタルデバイスが相互に影響を与え合うテクノロジー“IR(Interconnected Reality:接続現実)”を提唱する。
IR(接続現実)は、スマートフォンなどの個人の持つデジタルデバイスを用いて、人々が肉眼で見ている現実空間に変化を起こし、また現実空間での変化が個人の持つデジタルデバイスに影響を与え合う。チームラボは、スマートフォンのカメラで見ている場所に、現実空間で変化を起こすテクノロジーを開発し、特許を取得した。
従来のAR(Augmented Reality:拡張現実)は、人々がデジタルデバイスのディスプレイを通して見た現実世界のみが変化する。IR(接続現実)は、人々が肉眼で見ている目の前の現実世界が、デバイスを使った人々の行為によって影響を与え合い、変化し続ける。
例えば、2020年7月に福岡PayPayドーム隣にオープンした、BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス イーゾ フクオカ)内に常設の新ミュージアム「チームラボフォレスト」の《捕まえて集める森》は、IR(接続現実)を用いたアプリ「Catching and Collecting Forest」を使い、作品に参加することができる。
現実空間の壁に映っている動物をアプリのカメラで見て、「観察の矢」をスワイプして投げ込むと、カメラで見ている場所へ現実空間で「観察の矢」が飛んでいく。「観察の矢」が動物に命中すると、動物は現実空間の壁から消え、自身のスマートフォンに入っていく。
捕らえた動物は、アプリのカメラで見えている壁に投げ込むと、スマートフォンから解き放たれ、現実空間のその場所(壁)に戻り、ふたたび現実空間を歩き始める。
今後の社会において、街などの現実空間は、デジタルメディア化していくであろう。IR(接続現実)は、個人の持つデジタルデバイスが、街と相互接続し、相互に影響を与え、個人が街に変化を与える可能性があると考えている。
https://www.teamlab.art/jp/concept/interconnected-reality/
[関連展示/作品]
■チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券
http://forest.teamlab.art
#teamLabForest #チームラボフォレスト
会場: BOSS E・ZO FUKUOKA 5階(福岡PayPayドーム隣)
福岡県福岡市中央区地行浜2-2-6
会期: 2020年7月21日(火) – 常設
■ 捕まえて集める森 / Catching and Collecting Forest
teamLab, 2020, Interactive Digital installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/ew/collecting_forest/forest/
映像: https://youtu.be/DQcE8cUQJaw
「捕まえ、観察し、解き放つ」をコンセプトに、自らの身体で探索し、発見し、捕まえ、そして、自ら捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを主眼とした新しい「学びの空間」です。スマートフォンのアプリを片手に探索し、様々な動物を捕まえ、観察し、自分のコレクション図鑑をつくっていきます。
森と海には、様々な動物が住んでいます。動物に触れると、振り向いたり、逃げたりします。
アプリ「Catching and Collecting Forest」をダウンロードして、アプリのカメラで、壁にいる動物を狙って観察の矢を投げ込みます。
観察の矢が動物に命中し捕まえると、動物は壁から消え、自分のスマートフォンに入ります。動物の情報は、アプリの図鑑にコレクションされます。捕らえた動物を、アプリのカメラで見えている場所に投げ込むと、リリースされ、その場所に現れます。
また、好きな場所でアプリをタップして、足元に観察の網を張ることができます。まわりの人々にも協力してもらい、身体を使って、動物を観察の網に追い込み、捕らえると、動物は空間から消え、同じように図鑑にコレクションされます。捕らえた動物を投げ込むと、リリースされ、足元に現れます。
コレクション図鑑は、同じ動物でも、捕まえれば捕まえるほど、より詳しい情報が書き込まれていきます。
[チームラボ/teamLab]
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ」開催中。2019年上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」オープン。11月8日まで九州・武雄温泉・御船山楽園にて「チームラボ かみさまがすまう森」開催中。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art International.
チームラボ: https://www.teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab/
Facebook: https://www.facebook.com/teamLab.inc
Twitter: https://twitter.com/teamLab_news
YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART
[BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス イーゾ フクオカ)]
プロ野球チーム 福岡ソフトバンクホークスの本拠地・福岡PayPayドームに隣接する複合エンターテインメント施設。ビル屋上に設置された一人乗りレールコースターや、地上40mの高さからビルの壁面に沿って一気に滑り降りる全長100mのチューブ型スライダーなど日本初の絶景アトラクションをはじめ、様々なバーチャルコンテンツが体験できる施設、野球の楽しさを幅広い世代に伝える王貞治ベースボールミュージアムのほか、日本初出店を含む多彩な店舗がズラリと並ぶフードホールや、九州初上陸のMLB caféも出店しグルメも充実。フロア毎で多彩なエンターテインメントコンテンツが楽しめる福岡の新たなランドマーク。
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