VRとAIによるうつ病などの精神疾患を対象としたデジタル診断・治療法の開発が、東京都の創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」に選出!
〜新型コロナウイルスの影響で急増するうつ病に、VRを活用したデジタル治療を〜
■Blockbuster TOKYOとは
Blockbuster TOKYOは、東京都が主催して創薬・医療系ベンチャーの成長を加速させる各種支援の提供を行うプログラムです。本プログラムは研修プログラムと選抜プログラムの2つのプログラムから構成されており、研修プログラムでは起業・ベンチャー経営や資金調達などベンチャーに関する知識、研究開発・事業提携等に必要な知識を身に付けることができるセミナーを月に1回程度実施しています。選抜プログラムでは、より具体的な事業計画等を有するチームを対象に創薬、知財、臨床開発、マーケティングなど、分野ごとに精通したメンターによる専門的な支援や、必要な人材とのマッチング、研究開発に資するデータ取得等の支援、事業会社や投資家・支援機関とのマッチング等の実践的な支援を実施します。
<Blockbuster TOKYOプレスリリース>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000017460.html
<東京都の発表>
https://www.senryaku.metro.tokyo.lg.jp/news/2020/202009_002.html
■新型コロナウイルスの影響で更に増加するうつ病
精神疾患はわが国の5大疾病のひとつであり、患者数は約420万人と最も多いです。その中でもうつ病は127万人と最も多く、1年間の社会経済コストは年間3兆900億円に上ります。また、コロナ禍による外出自粛や経済低迷は、人々の心に大きな不安を与えています。8月の日本の自殺者数は1849人で、前年に比べて246人と大幅に増加。感染拡大によるストレスからうつ病や自殺に至る危機については、日本以外の国でもその数が顕著に増えており、国連が警鐘を鳴らしています。
■認知行動療法とは
認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapies; CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。うつ病治療において、認知行動療法は第一治療選択のひとつで、軽症の状態に対しても適用が推奨されており、幅広い対象に適用が可能です。
うつ病の特徴として、活動が低下し、自室等に引きこもり、反芻を繰り返すことでネガティブな気分が悪循環するという傾向があります。認知行動的な観点に立てば、うつ状態では様々な考えや行動から、ポジティブな感情を体験する機会が邪魔されているとも捉えられます。
■うつ病患者に向けた認知行動療法VR
認知行動療法VRは、従来の認知行動療法の構造をベースに、セラピーの中で行う考え方や場面の説明をVR化します。対話で自分の行動を客観的に学習(認知)させ、行動変容を促す従来の方法では、場面イメージの齟齬や、セラピストのスキルへの依存などの課題がありました。VRで様々な出来事や状況を当事者体験することで、場面イメージの齟齬を無くし、短時間で質の統一されたセラピーの実現が可能です。
また、AIによる機械学習を重ねることで精度を向上させ、VRによるうつ病評価とその疾患レベルに対する「VRコンテンツの調合」を自動化することを目指します。
新型コロナウイルスや、様々な理由で通院が難しい患者に対し、クラウドで医師の治療計画や診断を管理できるシステムを開発。通院しなくても、デジタル治療の処方を受けることが可能となります。
お問い合わせはこちら(https://jollygood.co.jp/contact-us-2)
ジョリーグッドは今後、「認知行動療法VR」が多くの方の治療へ活用できるよう、研究と実証を重ね、保険適用を目標にしています。医療や福祉の人材教育をはじめ、精神疾患向けの治療などにVR、AIを用いた先端サービスを積極的に展開し「誰ひとり取り残さない世界」の実現に向け邁進していきます。
■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/)
ジョリーグッドは、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。医療教育、障害者支援など、成長を加速し生きがいを支援するVR・AIサービスを開発、提供しています。
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