これからの時代のオープンキャンパスに適したオンラインツールを検証 [2020年に行われた動画配信、Web会議、VRのオープンキャンパス実例調査より]

これからの時代のオープンキャンパスに適したオンラインツールを検証 [2020年に行われた動画配信、Web会議、VRのオープンキャンパス実例調査より]

VRschoolを展開する株式会社テンアップ(本社:横浜市西区みなとみらい、代表取締役社長:金谷 建史)は、コロナ禍の大学でオープンキャンパスに適しているオンラインツールの調査を実施しました。

株式会社テンアップ
 

 

 当調査は、探究型の教育事業やオフラインでのイベント事業に実績のある小学館集英社プロダクションと、オンラインで学校向けのイベント等を行うテンアップの両社が小学館アクセラレーターにおける新規事業創造の取り組みの延長として協業し、各々の知見に基づき、ウィズコロナ禍でのオープンキャンパスの本質的な価値について分析を試みたものです。
 本分析により、リアルで行うオープンキャンパスとは異なる特徴が導き出されました。それはリアルで行うイベントをオンラインで代替するのではなく、オンラインならではの期待される価値が確かにあり、それらを提供していくにはオンラインイベントはリアルイベントと同じ企画ではなく、オンラインに適した企画が必要であること、そしてそれに適したツールが必要であることが判りました。
 本調査は、これからの学校がアフターコロナ時代に展開していく学生募集の新しい形として有用なものと考え、調査した内容やポイントなどを紹介します。

[調査方法]
今回の調査は、コロナ禍である2020年度にオンラインでオープンキャンパス(学校案内)を行った実例を調査し、利用されているオンラインツールや実施されている内容からその適性を調査しました。
 2020年のオンライン・オープンキャンパスで行われていた主な内容
 ①     Live配信(学校説明会、模擬授業)
 ②     動画配信(学校案内、学校散策、授業体験)
 ③     ストリートビューを活用した学校散策
 ④     360度動画を活用した学校案内
 ⑤     VRを利用した学校案内


オンライン オープンキャンパスの状況について[抜粋]
※詳細はお気軽にお問合せください 

1.Live配信のポイント
 Live配信で行われている主なツールは動画配信、Web会議システム、VRがあります。
ツールの選定方法は配信する人数により、動画配信型、Web会議型、コミュニケーション型の3つに分けられ、各々イベント内容が変わってきます。また、Live配信は本番の配信で問題なく進行できるよう技術スタッフ等を配置しリハーサルなどを行う必要が出てきます。

[学校案内]
一般的に学校全体の学校案内を行う際には数百人へのイベント配信が想定され、動画配信型でYoutubeを使ったLive配信が主に使われています。
テレビ局の撮影のようにスタジオから、数台のカメラ、撮影機材を使い、高品質な映像作りで提供していることが一般的です。もちろん一定のコストがかかります。

[各学部など]
各学部や各学科のイベントの場合は100人以下の場合が多く、双方向のコミュニケーションが可能なWeb会議型で、Zoom等のWeb会議システムが使われています。この場合は企画を実行する関係者はバーチャル背景に学校のロゴなどを使いイベントの一体感を演出していることが一般的です。また、当日のログイン管理や、手を挙げている学生を確認するスタッフ等の役割を事前に決めて運営しています。

[個別相談]
少人数で行われる個別相談ではWeb会議システムを使うことが一般的です。最近では差別化としてVRを活用した例も多数出てきました。少人数なので学生の聞きたい事、見たい事を実現できる視点でツールが選ばれています。

 
2.動画配信のポイント
事前に収録済みの動画の配信(学校案内、学校散策、授業体験)はYoutubeを使った配信が多く、比較的簡単に行うことができます。ただし、他のYoutube動画と比較されてしまうためプロモーション用にしっかりとした撮影と編集が必要となり、学生が見たい興味を惹きつける動画を企画する必要が出てきます。
また、最近では動画のクオリティーだけの差別化ではなく、VR技術を採用したり、学校の360度画像を使うことで楽しんでもらえるエンターテインメント要素も取り入れられています。
動画配信でのポイントはLive配信と違い、通信の問題や当日の運営問題はありませんが、企画・制作における一定の質の担保が重要になってきます。

 
3.VR配信のポイント
2020年のコロナ禍ではYoutubeやWeb会議システムを使ったオープンキャンパスが多く開催されていましたが、VRを使ったオープンキャンパスを実施した例が2020年に70以上の開催(※1)が確認されています。他校との差別化や話題性もあり多くの学校で2021年も継続して検討されています。
VRで多く行われていたのがCG空間でのイベントでした。学校を再現したCGを制作し、多くの生徒さんにゲームのように学校散策ができる企画も多数見受けられましたが、現在はオープンキャンパス本来の目的であった「本物の学校を体験させたい」と学校の360度画像を使ってリアルな学校の雰囲気や大学生活の雰囲気を感じさせてあげたいという流れが出てきています。
※1:イベント開催数であり(同じ学校、同じ学部の複数回開催もカウントされます)


4.調査より導き出された結果
2020年度はYoutube、Zoom等の配信が一般的であったことが調査結果からわかりました。
とくにLive配信は安全・安心に配信ができる体制を作るための入念な準備が不可欠で、動画配信では学生をひきつける企画と一定の質の担保が重要であることがわかりました。また、VR配信は、CG空間が主流でしたがそのコストの高さと本来の趣旨から、360度画像を活用したリアルな雰囲気を伝えたいという流れに変わってきていることも明らかになってきました。


5.2021年のオンラインオープンキャンパスのトレンド予測
2020年度のオンラインオープンキャンパスでは、ひとつのツールを使ったイベント開催が主でしたが、2021年度は各テーマの趣旨にあったツールを使い分けて、複合型のイベントになると考えられています。その際に重要になってくるのは、オンラインイベントの入り口から、興味のある各イベントへスムースに移動できることなどの参加者の導線です。
この導線で重要なのはイベント企画における導線と、オンラインツールの選定における導線です。オンラインツールによっては、IDがないとログインできないものや、アプリ等のダウンロードが必要なものもありますので、このツールの導線も意識したオンラインイベント全体の企画ができると多くの人に喜んでもらえるオンラインオープンキャンパスが実現できると考えます。


 【会社概要】
会 社 名: 株式会社テンアップ
代 表 者: 代表取締役 金谷 建史
所 在 地: 神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号 横浜ランドマークタワー7階 NANA Lv 007
連 絡 先: info@10up.co.jp
H P    : https://www.dx-town.com/vr-opencampas/