東邦ガスネットワーク、クラウドソフト「スペースリー」のVRで保安研修の負担減を実現

東邦ガスネットワーク、クラウドソフト「スペースリー」のVRで保安研修の負担減を実現

人材育成・技術継承の課題を解消

株式会社スペースリー

2023年3月7日 10時00分

 中部地方を中心としたガス導管事業を手がける東邦ガスネットワーク株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:伊藤 克彦、以下「東邦ガスネットワーク」)は、空間データ活用プラットフォーム「スペースリー」を提供する株式会社スペースリー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:森田博和、以下「当社」)を活用した研修VRコンテンツを作成することで、“感覚”の部分も含めた実地教育に近い経験をいつでも繰り返し復習できる効果的な学習や保安の確保、研修の負担減といった効果が得られました。

■ 背景
 東邦ガスネットワークでは、経験豊富なベテラン層の退職を見据えた「人材育成」と「技能伝承」が喫緊の課題となっていました。その中でもガスの圧力調整およびガス供給設備の維持管理を担う部署では、訓練や研修内容が充実している一方、研修期間が長く教える側の負担も大きいことが課題となっていました。
 また、今までは研修施設での実地教育や紙マニュアルでの研修がメインでしたが、研修を受ける側の経験値や理解力が社員ごとに異なるため研修が難しいことも多く、相手に合わせたより良い研修方法を模索していました。

■ 導入の概要
 東邦ガスネットワークでの研修における課題を解決する手段として、場所を選ばずにいつでも繰り返し学べて、実地教育に近い経験を得られることでより効果的な訓練や研修ができることを期待し、VRを導入することになりました。その中でも自社で撮影から編集、修正、活用までを実施できるため費用と作業工程を抑える事ができ、社内での柔軟な運用体制が可能となるVRクラウドソフトの「スペースリー」を導入するに至りました。

 何度も実地教育を行うことが難しい特殊設備なども、VRを活用することによって「作業者目線」での操作のコツや稼働状況を実地に近い経験を得られ、効果的な復習が繰り返し可能となるなど、VRとの相性が良い研修コンテンツとなっています。
 尚、東邦ガスネットワークで行っている研修は数多くあるため、VRコンテンツにすることで得られる効果を意識して優先順位を付けて制作を進められています。

■ 結果
 VRコンテンツで研修をした社員から「没入感がある」「紙のマニュアルでは表現できない“感覚”の部分も、VR動画にすることによってより伝わりやすい」といった声が多くあがり、紙マニュアルだけでは伝わらない臨場感や感覚といった稼働状況も併せて学べる学習効果を感じられています。
 実際の現場での予習として活用する例も出てきており、絶対に事故を起こしてはいけない業務だからこそ操作を事前に疑似体験しておくことによる保安確保と、社員が現場で自信を持って操作できるといった効果が出ています。
 また、制作面においても担当者の方々から「簡単に制作できる」との評判をいただいており、研修のコンテンツ化が着実に進められています。

■ 今後の展開
 今後も「人材育成」と「技能伝承」の課題解決に向け、いつでもどこでも繰り返し学習できる環境の整備と、研修の負担軽減も進めていく予定です。今後は東邦ガスネットワークと共に、VRを活用した研修コンテンツの更なる活用拡大を進めて参ります。

 また、本取り組みにおいては、当社の活用事例紹介ページにも詳細インタビュー記事を掲載しております。
https://info.spacely.co.jp/case/tohogasnetwork_vr/

■ 東邦ガスネットワーク株式会社について
社名 :東邦ガスネットワーク株式会社
代表者:代表取締役社長 伊藤 克彦
資本金:30億円
設立年:2021年4月1日 ※2022年4月1日~東邦ガス株式会社より分社化
所在地[本社]:〒456-8511 名古屋市熱田区桜田町19番18号
事業内容:一般ガス導管事業 等
サービスサイト:https://www.tohogas.co.jp/nw/

■ 株式会社スペースリーについて
 空間データ活用プラットフォーム「スペースリー」は、2016年11月の開始以来、不動産・ハウスメーカーの営業活動や製造業の研修分野のDX推進のために7,000以上の利用事業者にサービス提供されています。リーズナブルな価格、直感的な操作で、ウェブブラウザで再生可能な高品質のパノラマVRコンテンツを制作・編集・管理、活用までが一括してできるクラウドソフトです。
 スペースリーは、業界初の遠隔地でも簡単にVR空間の案内ができる遠隔接客機能や、パノラマVR写真へ家具を自動配置する機能を含むAI空間設計シミュレータ機能をいち早く実現する高い技術力を特徴としています。また、株式会社スペースリーは360°空間データや視線データの活用のためのAI x VRの研究開発を推進するためのSpacely Labを設立・運営しています。

社名 :株式会社スペースリー
代表者:代表取締役 森田 博和
資本金:7.6億円(資本準備金含む)
設立年:2013年8月
所在地[本社] 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビル3F
   [福岡営業所] 〒810-0001 福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡PARCO新館5F
サービスサイト:https://spacely.co.jp
研修VRサービス紹介:https://lp.spacely.co.jp/training_vr