広島原爆「被爆体験証言者」の想いをVRでタイムカプセルプロジェクト始動!
- 2019.08.06
- VR関連ニュース
タイムカプセルプロジェクト製作委員会は、広島「被爆体験証言者」の想いをVRで令和へ引き継ぐべく「タイムカプセルプロジェクト」を始動、その第一弾として短編記録映画「広島被爆体験証言者の想い」を8月15日にWEBで公開いたします。
オフィシャルHP
https://www.timecapsule-project.com
タイムカプセルプロジェクトとは?
残すべき「時代の記憶」が消えつつある日本。
その灯火を消さないために、薄れゆく明治・大正・昭和・平成の「記録・記憶・文化・想い」を、最新技術(3DVR)を取り入れた映像で記録し、令和へ引き継ぐプロジェクト。
それが「タイムカプセルプロジェクト」です。
どうして現在があるのか?どんな未来を作るべきなのか?年号が令和に変わった今、人々にもう一度考えてもらえるきっかけを作る。
「歴史アーカイブ」というプレゼントを次世代へ残すことが、5年後…10年後に繋がる大きな意味を持つ事になると考えています。
プロジェクト第一弾は「広島被爆体験証言者の想い」
高齢化を理由に、減少している被曝体験証言者。
公益財団法人 広島平和文化センターに所属していた被爆体験証言者は一番多い時で49名いました。しかし、現在は38名に減少しています。その大半がすでに80歳を超えています。
戦争の事実・悲惨さ・教訓・命の重さを次世代に引き継ぎ平和について考えてもらうために、被爆体験証言者の想いをアーカイブします。被爆体験証言者の方をVRで残すのは日本で初の試みです。
今回は広島平和記念資料館の協力を得て、被爆体験証言者の川崎 宏明さんが出演。原爆投下時の様子、戦争・核兵器の恐ろしさ、被爆体験証言者の現状、そして未来を担う人々へのメッセージを語っています。また、本編内には被爆体験証言者の体験を元に描かれた「原爆の絵」が随所に使用されています。映像ではなくあえて絵で表現される事で、視聴者の想像力を刺激し、より深く戦争の悲惨さを考えられる内容になっています。
被爆体験講話のアーカイブは最新映像技術VR180を使用
今プロジェクトはインタビュー形式の2Dドキュメンタリーと、被爆体験証言者の講話を3DVRで収めた記録映像の2パートで構成されています。
講話はGoogleが2017年に発表した、前方180度の撮影に特化したVRフォーマット「VR180」を導入しました。人間の視野角は両眼視でおよそ90°~100°です。VR180は、それを超えた180°で左右上下を3Dで映し出せるため、実際にその場所にいるような、目の前で人と話しているような臨場感を味わえるフォーマットです。
数年後には聞けなくなってしまうかもしれない被爆体験証言者の生の言葉や息遣いまでもが感じられる、3DVRの強みを前面に出した体験型の記録映像になっています。
監督は世界でも高い評価を受ける清水 健斗
企画・取材・監督を務めたのは映画監督清水 健斗。
3.11を題材にした「漂流ポスト」が国内だけでなく世界からも高い評価を受け、今年6月に行われたニース国際映画祭では外国語映画短編部門で最優秀作品賞を獲得するなど、丁寧な取材と人間の機微を絶妙に引き出す事ができる数少ない若手監督です。
今作も広島に何度も足を運び取材と交渉を重ねた結果、広島平和記念資料館の協力を得る事ができ制作に繋がりました。
また、Daydream by Google × YouTube × VRScoutが行った世界的なプロジェクト「VR Creator Lab」の日本代表12名のクリエイターにも選ばれるなど映画演出だけでなく最先端の技術にも精通しています。
8月15日オフィシャルHPで公開
オフィシャルHPに、動画公開の予定です。
このタイムカプセルプロジェクトのターゲットは令和を担う若い世代です。映像のあり方が多様化する中、WEB上に社会的道徳や啓蒙啓発につながるコンテンツが少ないという観点からWEBメインで公開という判断に至りました。
遠方にいてなかなか現地に行けない人達でもVRを通して平和学習ができる。WEBでできる道徳の授業や教科書のように活用することもできる可能性を秘めています。
今後も明治・大正・昭和・平成が残してきた「時代の記憶」をアーカイブしていく予定です。
オフィシャルHP
https://www.timecapsule-project.com
○クラウドファンディングも実施
今作はクラウドファンディングサイトCAMPFIREで制作費・編集費の一部を企業・個人問わず広くの方々からの支援を募っています。
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