自分で作る【VRコンテンツの作り方】基本的な制作方法を伝授!

自分で作る【VRコンテンツの作り方】基本的な制作方法を伝授!

VRコンテンツは自分でも作れる

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(画像は株式会社オートクチュールより引用)

近年話題となっているVR。

自宅でゲームをしたりアミューズメント施設で体験したり、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力的です。

そんなVRを使っていると、

「自分で作りたい!」

と思う方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、VRコンテンツの基本的な制作方法を詳しく解説します。

基本を抑えればオリジナルのVRコンテンツが制作でき、いまよりもっと楽しみ方の幅が広がりますよ。

vrコンテンツには2種類ある

VRコンテンツを制作する前に、まずはコンテンツの種類を知っておく必要があります。

なぜなら「vrコンテンツの作り方」とひとくちに言っても、作りたいものによって作り方はまったく異なるのです。

細かく分けるとさまざまな種類のvrコンテンツがありますが、大きく分ければ「実写コンテンツ」と「3DCGコンテンツ」の2種類。

vrコンテンツを個人で作るためには、この2種類について知っておくだけで十分でしょう。

それぞれの特徴や使われ方について、詳しく紹介していきます。

実写コンテンツ

実写コンテンツは、実際の映像を撮影し、vr化したもののことを指します。

たとえばこちらは、ディズニーのアトラクションに乗った様子を撮影した360°VR動画です。

スマートフォンで再生して手を動かしてみると、映像も一緒に動きますよね。

実写コンテンツには景色や風景などが多く、まるでその場を訪れたような気分になれるのがおもしろさのひとつ。

Youtubeにもさまざまな映像がアップロードされており、vr用のゴーグルがなくても楽しめるのが特徴です。

 

また、ビジネス面でもその特徴を存分に活かせるのが、実写コンテンツの良いところ。

たとえば不動産関係では、内見をvr映像にする企業が増えています。

実際に足を運んで内見をすると、1日でも2,3件が限度になってしまいますよね。

ですがvrを使えば場所を移動する必要がないため、数多くの部屋を内見可能。

エンターテインメントな面が根強いイメージのvrですが、実はビジネス面でも重宝されているのです。

3DCGコンテンツ

3DCGコンテンツは、主にゲームなどで使われているものです。

実際に撮影した映像を使うのではなく、0から3Dモデルで作り出したものを、3DCGコンテンツと呼びます。

ゲーム内で登場するキャラクターを始め、アイテムや背景などもすべてゼロから作り出します。

 

3DCGコンテンツもエンターテインメント性が強いイメージですが、ビジネス面でも大活躍。

たとえば建物を建てるときの完成図イメージに使ったり、自動車の設計図として使用されることもあります。

以前は資金をもった大企業しか使えない技術でしたが、近年は比較的安価で3DCGを使用できるようになりました。

そのおかげで、現代では3DCGを使ったゲームなどを、個人でも楽しめるようになったわけです。

実写コンテンツの作り方

実写のVRコンテンツを作るには、

  • 360°カメラ
  • 映像編集ソフト

が必要です。

作り方は以下で詳しく解説します。

360°カメラで撮影

 

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(画像はRICOH THETA HPより引用)

vrの映像は、360°全方位を楽しめるのが特徴です。

そして実写コンテンツの場合は、実際に撮影した映像が必須になります。

360°カメラで撮影すれば、それだけで実写コンテンツの出来上がりです。

撮影したカメラ専用のアプリなどに取り込めば、すぐに実写のvr映像を楽しめます。

 

ただし、Youtubeなどにアップロードする場合は編集が必須。

360°カメラは基本的に2つの魚眼レンズから構成されているため、撮影した映像も2つに分かれてしまうのです。

専用のアプリで閲覧する場合は、自動的に2つの映像をつなぎ合わせてくれます。

ですが専用のアプリ以外で楽しむためには、映像をつなぎ合わせる作業(スティッチング)が必要です。

vr動画の編集ソフトで編集

360°カメラで撮った映像をYoutubeなどにアップロードして楽しむためには、動画をスティッチングする必要があります。

また、360°カメラ以外のカメラで撮った場合も、編集は必須です。

スティッチングは、編集ソフトを使って行います。

映像のつなぎ目を自然にしたり、それぞれの映像の明るさを調節して合わせたり。

360°の動画だとカメラマンも写ってしまうため、レタッチして消したりする必要もあります。

編集方法は使うソフトによって異なるため、詳しくは各編集ソフトの使い方を参照してください。

3DCGコンテンツの作り方

3DCGのVRコンテンツを自分で作るには、

  • PC
  • VR機器
  • ゲームエンジン

が必要です。

PCは、3DCGのコンテンツを開発するのに使います。

さらに開発したものが動くか確認するのにVR機器、ゲームを作るためにはVRに対応したゲームエンジンが必須です。

必要なものがわかったところで、基本的な作り方を見ていきましょう。

VRで作りたいものを決めて、デザインをする

3DCGのコンテンツを作るには、まず何を作るか決める必要があります。

  • どんなコンセプトにするか?

   ―  戦うゲーム?街づくりをするゲーム?

  • 登場するキャラクターは?

   ― 人?動物?造形物?

上記は一例です。

作りたいものに必要な要素はできるだけ細かく決めましょう。

3DCGコンテンツを作るにあたり非常に大切な部分なので、事前にしっかりと作り込み、開発のしやすさを心がけるようにしてください。

ゲームエンジンで開発

スクリーンショット 2019-05-27 15.38.23

(画像はYouTubeより引用)

コンセプトやデザインが決まったら、ゲームエンジンを使って開発します。

ゲームエンジンとは、VRのゲームを開発する際に必要な環境のこと

 

ゲームを作るには、さまざまな仕組みが必要になりますよね。

たとえば剣で敵と戦うゲームであれば、

  • 主人公が剣を振りかざす動作
  • 剣で敵を攻撃する動作
  • 敵に剣が当たって倒したという判定

少なくとも上記3つの仕組みを作る必要があるでしょう。

しかし、そのすべての開発を0から行うのは非常に大変です。

そこで役立ってくれるのがゲームエンジン。

ゲームを作るために必要な機能を、すべて代わりに行ってくれるのです。

また、VRの醍醐味と言っても過言でない3Dのキャラクター作りも、ゲームエンジン内で行えます。(描写機能)

もちろんそのキャラクターに動きをつけたり、完成したゲームをスマホなどで同じように動かせるような機能もあります。

 

さまざまな種類のゲームエンジンがありますが、1番人気は「Unity」。

unity

(画像はUnity HPより引用)

作る内容によってはプログラミングする必要があるものの、基本的には簡単に開発ができます。

作ったコンテンツの配信などで、収入が年間10ドルを超えない場合は無料で利用可能です。

ちなみに、プログラミングに使う言語はjavaScriptC#

iOSアプリを作る場合は、Objective-Cが必要になることもあります。

プログラミングに関する知識がまったくゼロの場合は、事前に少しでも勉強しておくとスムーズに開発が進むでしょう。

とは言えど、基本的にはむずかしいプログラミングはUnityが行ってくれるので、身構えることはありません。

Unityは日本語でのヘルプも充実しており、チュートリアルを見れば簡単に3DCGコンテンツを作れますよ。

 

以下の動画にて使い方が詳しく説明されているので、ぜひご覧ください。

アプリなどで配信

3DCGコンテンツが完成したら、その後どうするかは自分次第。

私的に楽しむのも良いですし、色々な人に楽しんでもらいたいならアプリとして配信するのも良いでしょう。

登録料は以下の通りです。

  • iOSアプリ:年間99ドル
  • Androidアプリ:初回のみ25ドル

※ドルで計算されるため、為替相場により変動アリ

また、

  • アプリのアイコン
  • スクリーンショット
  • プロモーション用の画像

があると、ダウンロードしてもらいやすいアプリになります。

アプリの内容を伝える文章を作って、リリースすれば配信完了です。

まとめ

いつもは誰かが配信したものを楽しむだけのVRコンテンツ。

自分で作りたいと思っても、なんだかむずかしそうなイメージで手を出しづらいイメージが強いのではないでしょうか?

ですが実際には、そこまで特別な技術は必要ありません。

若干専門的な知識を求められることもありますが、基本的には誰でも作ることができます。

まずはひとつ、VRコンテンツを作ってみてください。

トライ&エラーを重ねていくことで、だんだんと自分が作りたいVRコンテンツに近づいていきますよ。