VR制作にかかる費用はどのくらい?制作にかかる費用やツールについて解説します
VRとはバーチャルリアリティーのことで、VRゴーグルを装着することで実際に目の前に別の世界が存在しているかのように見せることができます。実はこのVR動画は、企業だけでなく一般の人でも作れることをご存知でしょうか?
もちろん一般の人がVR動画を制作するためには相応の技術や費用を必要とするので、相当な準備期間を設けることになるでしょう。そこで気になるのは、VR動画を制作するのに必要なツールや費用はどのくらいになるのかどうかです。
それでは、VR制作にかかる費用はどのくらいなのか解説していきましょう。
【VR動画を制作するのに必要なツールにかかる費用】
VR動画を制作するためには様々なツールが必要で、それを揃えるための費用もかかります。高精度のVR動画を制作しようとするほど費用がかかると考えていいので、どのくらいの制度で製作するのか考える必要性があります。
それでは、VR動画を制作するのに必要なツールと費用についてご説明しましょう。
○パソコン
VR動画を制作するためにはVR映像を撮影することになりますが、それ以前に撮影したVR映像を編集するためのパソコンが必要です。VR動画制作に必要なパソコンは、単なる映像編集を行うものではないので高いスペックを持っていることが条件です。
最低でもCPUはCore i7で少なくともメモリは16GB必要です。VR動画を制作する上で重要なのはメモリのGB数なので、多ければ多いほどVR動画が制作しやすくなります。できれば32GB以上のメモリがあると心強いです。
また、ストレージはSSD、Cドライブは240~480GB以上の空き容量があると製作しやすくなります。なお、SSDはパソコンの処理能力に密接に関係しており、SSDの中でM.2.SSDを選ぶと高速処理が可能になってVR動画編集がスムーズに進められますよ。
細かく項目を見るのが面倒だという人は、パソコンに『VR対応』または『VR Ready』と表記されているパソコンを捜しましょう。これらが表記されているパソコンはVR動画を制作するのに必要な条件を満たしているという証明なので、そういったパソコンを用意すれば問題ないでしょう。
VR動画を制作するのに必要なパソコンを購入するのに必要な費用は、最低でも10万円以上となります。やはりVR動画という高精度な映像を制作するためには、高性能のモデルでないとスムーズに制作するのは難しいです。
さらに、制作したVR動画を再生するためにヘッドマウントディスプレイも購入する必要性があります。ヘッドマウントディスプレイの相場は2万円~9万円となっているので、パソコンと合わせて12万円~19万円の費用がかかると考えていいでしょう。
○ソフト
もしもVRゲームを作るのであれば、開発ソフトは必須です。VRの開発に必要なソフトですが、おすすめのソフトとして挙げられるのが『Unity』と『UNREAL ENGINE』の2つ。どちらもゲーム開発に使われているソフトで、初心者でも扱いやすいとされているのがUnityです。
Unityには無料版と有料版があるので、費用をかけたくないなら無料版がおすすめです。もちろん有料版の方が使用できる素材が豊富にありますが、無料版でもゲームが制作できるので始めてVRゲームを開発する人は無料版から試してみましょう。なお、有料版は月額3000円~4200円かかります。
Unityは幅広い層からの人気を博していて、背景や素材、音楽などの拡張機能が充実しているのが特徴です。本来であればプログラミング言語を必要とするところを必要とせずにある程度のゲームが制作できるのが強みです。
○VR動画を制作するための学習費用
続いてVR動画を制作するための学習費用ですが、VR動画を制作するにはある程度のプログラミング技術が必要です。プログラミングの専門知識やスキルを身に着けるためにプログラミングスクールに通う必要性があるでしょう。
VR制作に関するプログラミングスクールもありますが、一般的なプログラミングスクールに通うのでも問題ないでしょう。一口にプログラミングスクールといっても様々な種類がありますし、受講料も通う頻度に応じて大きく違います。スクールによってはマンツーマン型やグループ型、自宅で学習できるオンラインスクールなどもあります。
なお、プログラミングスクールに通う際に発生する参考費用は、以下の通りです。
入会金 |
5000円~1万5000円 |
教材費 |
1000円~6万円 |
授業料 |
月2回 6000円~1万2000円 月4回 7000円~1万8000円 |
以上の費用はあくまで参考価格なので、プログラミングスクールによって違いがあることを承知してください。
なお、教材費にここまで差があるのは、月額や年間設定、コースによって大きな違いがあるからです。また、上記の費用に加えて教室運営費やiPad、タブレットPCといった機材のレンタル料などの費用がかかることがあるので注意しましょう。
【VR動画制作を外注する場合の費用相場は?】
VR動画を自分で製作する場合、覚えることが多く専門知識が必要などと準備までである程度の期間を必要とします。自分で手間暇かけずに短期間でVR動画を制作したいなら、制作を会社に外注する方法がおすすめです。
映像制作会社に外注することによって、自分の想像以上のVR動画を制作してくれるでしょう。しかし、ここで問題になるのが外注する場合の費用相場です。外注するといっても制作会社との話し合いが必要になりますし、どんな内容の映像を制作するかによって費用も変わります。
それでは、VR動画制作を外注する場合の費用相場についてご説明しましょう。
○最低限の映像編集
最低限の映像編集を依頼する場合、30万円以上が相場になります。
こちらは画像処理が少ないシンプルな編集を依頼する場合の相場で、必要最低限の編集を行うものだと思っていいでしょう。制作会社によってはもっと格安で引き受けてくれるかもしれませんが、いずれにしても制作会社の吟味は必要です。
○しっかりとした映像編集
しっかりとした映像編集を依頼する場合、100万円以上が相場になります。
こちらはVR映像の編集を依頼するケースに多い相場です。基本的なVR映像であればこのくらいの相場で引き受けてくれる可能性が高いでしょう。
○高精度の映像編集
高精度の映像編集を依頼する場合、1000万円以上が相場になります。
こちらはVR映像の編集はもちろん、3DCGを初めとするリアリティのある本格的な映像編集を依頼する際の相場です。1000万円は法外と思うかもしれませんが、高精度の映像編集ともなればモデリング制作から背景、素材など様々な部分にこだわらなければならないので、時間と手間暇がかかります。
そのため、これほどのコストがかかるのです。
【まとめ】
VR動画制作は非常に手間暇をかけるものであり、プログラミングや編集技術など様々なスキルを必要とします。それ以前にVR制作を行う環境作りも重要で、パソコンやソフト、プログラミングスクールに通うなど様々な費用が発生します。
特にVR制作を専門の映像制作会社に依頼する場合、最低限の編集を依頼しても数十万円以上かかるので、自分で制作できないか検討した上で決めた方が良いかもしれません。特に本格的なVR制作ともなると、数千万円単位の費用が発生する可能性がありますので、まずは事前に予算を決めて活動することがおすすめです。
-
前の記事
ドライブレコーダーだけじゃない、360度アクションカメラモードがさらに充実! 2020.05.15
-
次の記事
講談社プロデュースのVRアイドルグループ「Hop Step Sing!」NHKBSに! 2020.05.16