VRでのロボットの遠隔操作によってもららされる未来とは?

VRでのロボットの遠隔操作によってもららされる未来とは?

VR×ロボットの活用により見えてくる未来とは

VRと聞くとあなたは何を思い浮かべますか?

多くの方がゲームや映像などのエンタメ系の事例を思い浮かべると思います。

しかし、VRは他の分野でも活用できるテクノロジーなのです。

今回はVRとロボットを組み合わせている事例。

そして、私たちの暮らしを豊かにする取り組みをご紹介したいと思います。

遠隔地に実際に存在しているかのように作業を行う技術「テレイグジスタンス」

VRとロボットを組み合わせる。

この事を始めに思いついた人物は実は日本人なのです。

その人とは東京大学名誉教授の舘暲

彼は1980年にテレイグジスタンスという考えを発表しました。

テレイグジスタンス、日本語に翻訳すると遠隔存在。

離れた場所にあるロボットをまるで自分の体の様に操縦できるテクノロジーです。

簡単に言えば、ロボットが自分の第二の体のように動かす事ができます。

このテクノロジーにはVRが組み込まれています。

理由は、VRを使う事で映像からその場にいる感覚を得る事ができるからです。

このテクノロジーはまだ試作段階ですが、実用化に向けて研究が進められています。

このテクノロジーが世の中に広がると以下のような利点があります。

VR×ロボットで少子高齢化時代の労働のあり方を一新する

少子高齢化が進む日本。

子どもが少なく、高齢者が多いため働ける人が少なくなっています。

しかし、このテクノロジーを使えば今まで働けなかった人が働けるようになります。

今までなら、高齢者は力が弱く力仕事などの分野は出来ません。

しかし、ロボットを使うとどうでしょうか?

高齢者は操縦するだけで、ロボットが代わりに力仕事をします。

操縦方法は、まるでその場にいるかのように体を使って操縦するだけ。

VRのお陰で操縦者は違和感なく操縦ができます。

もし、体が不自由だとしてもサポートするシステムを組み込むことができます。

そうする事で、仕事に支障がでることはありません。

また、家にいながら操縦できるので通勤時間が要りません。

例を挙げると日本に住んでいても世界各国で仕事ができるのです。

その逆の事もできます。

そのため各国の人が作業を分担すれば昼だけの労働で24時間営業が可能になります。

極限作業でのレスキューなどをVRでロボットを操縦して行う

放射能で汚染された町での救助など、人が直接救助できない場合があります。

その場合、ロボットが活躍します。

従来のロボットは探索がメインでした。

しかし、このテクノロジーならどうでしょうか?

操作性は従来のロボットの上を行きます。

そのため、瓦礫の除去やレスキューができるのです。

また、救助活動でなんらかのトラブルがあった場合、ロボットが壊れるだけで済みます。

レスキューしに行った隊員が犠牲になるという二次被害を極限に抑える事が出来ます。

この様にテレイグジスタンスが広がれば、私たちの働き方は大きく変化します。

従来のロボットとは違い、操縦者がロボットに入ったような感覚で操作できます。

そのため、ロボットであっても人と人とのコミュニケーションが取れるのです。

お仕事の話ばかりになってしまいました。

そこで、あなたがもっと手軽にロボットを操縦できる事例をお教えしたいと思います。

小笠原諸島での旅行を遠隔で体験する

もし、家にいながら旅行ができるサービスがあったら活用したいと思いますか?

実は最近、このサービスの試運転が行われました。

9/14~27日東京でロボットを操縦して小笠原諸島を旅行できるイベントがありました。

操縦者はVRヘッドマウントディスプレイなどの特殊な機材を装着。

機材とロボットの同期設定は2分ほどで完了します。

実際に操縦するとキレイな海と空、波のさざめく音が聞こえてきます。

観光地にいる人と言葉や動きを使ってコミュニケーションをとることも可能です。

また、ロボットの手にものが触れると、操縦者にも感触が伝わるそうです。

操縦者の感想として「その場にいる感覚がして離れるのが名残惜しい」と思ったそうです。

現在は試作段階なので、今後はタイムラグを減らし操作性を良くするそうです。

次に紹介するものはもっと近未来的な事例です、ロボットは地球を飛び出します。

地球より遠い場所、それは宇宙です。

VR映像によって宇宙空間内のロボットを操縦する

SpaceVR、元々この企業は衛星で撮影したVR映像を配信する企業として生まれました。

この企業は他に、人の代わりにロボットを送って火星調査する企画を進めています。

上手くいけば地球にはない物質の回収ができるかもしれません。

ロボットを送る利点として以下のような点があります。

生命維持に必要設備な食糧、水などがいらない事です。

そのため、開発コストや人件費を抑える事が出来ます。

また、事故が起こってもロボットが壊れるだけで、人の命が失われることがありません。

宇宙空間で事故が起こった場合、まず宇宙飛行士は助かりません。

人命を守るという点では従来の宇宙探索より上をいくと思います。

まとめ:VR×ロボットの活用について

今回の記事を読んだあなたはVRとロボットを組み合わせる利点がわかったと思います。

家に居ながら世界中、宇宙であっても仕事ができる。

まるでその場でいるかのように体を動かせば、簡単にロボットを操縦できる。

簡単に操縦できるので、今まで働けなかった人でも働く事が出来る。

短い時間でも世界中いろいろな場所を旅行できる。

そんな夢みたいなテクノロジーの開発が着々と進んでいます。

数年後、あなたは家に居ながらロボットを操縦して仕事をしているかもしれません。

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